ジャック・アンリ・ラルティーグ展

さらにその後、電車で移動して京阪守口市駅へ。
京阪百貨店で開催中の


ジャック・アンリ・ラルティーグ写真展 〜J・H・ラルティーグ氏の優雅で幸せな写真生活〜
http://www.keihan-dept.co.jp/garrary/garrary.html


を観てきました。


彼は自ら写真を撮るべくして撮っていたわけではなく、
それはあくまで家族や自分の思い出の記録として撮っていただけであって、
自らは画家である、と言っていた人なのですが、
そのためか、どの写真もすごく自然な光景が写っていました。
カルティエブレッソンも「決定的瞬間」を切り取った偉大なるスナップ写真家だけれども、
ジャック・アンリ・ラルティーグもまた、目的は別にあっても偉大なるスナップ写真家だったと言えるでしょう。


それに彼は画家であり、またデザイナーでもあったので、
やはりその写真の画面の構成力には目を見張るものがあります。
少年時代に撮っていた屈託のないスナップ写真にも心温まるものが多く、
そうした作品も評価が高いですが、
大人になってからの写真も画面構成上非常に参考になる点が多かったと思います。


僕は今回の展示を見てはじめて知った写真家でしたが、
世の中にはまだまだ知らない、偉大なる写真家が数多くいます。
できるだけ実際の彼らの写真(印刷されたものではなくて)を観るように努力していきたいと思います。
やはり実際の写真の持つ迫力には、印刷物は勝てませんし、
そこから学ぶことも大変多いです。
写真は気軽に印刷できてしまうし、それに適しているのかものかもしれませんが、
オリジナルプリントは絶対に観るべきだと思います。