『ロング・エンゲージメント』

ロング・エンゲージメント [DVD]

ロング・エンゲージメント [DVD]

借りていたDVDはこの映画でした。
第一次世界大戦のことを調べていたらWikipediaに紹介されていたので。
ちょうど、塹壕戦のことが知りたくて、ソンムの戦いについて調べてたら、
この映画がそれを題材にしていると知り、
さらにジャン=ピエール・ジュネ監督で、オドレイ・トトゥが出演という、
アメリ』チームの作品だということも知ったので、これはすぐに観なければ、と。


DVDに収録されている監督コメントでも言っていましたが、
戦闘シーンはスピルバーグの『プライベート・ライアン』を参考にしたとのこと。
確かに。
あの映画の戦闘シーンはその後の戦争映画の画面作りにものすごく大きな影響を与えていますね。


基本的にはラブストーリーなんだけど、
ただのそれに終わらないのはさすが。
きちんとその当時の状況を描こうとした監督の努力の甲斐もあって、
作品全体を通じて良い雰囲気が出ています。
戦争の悲惨さ、悲劇も良く伝わってきました。
これも監督コメントにあったけど、確かに『西部戦線異状なし』へのオマージュ的な部分もありました。


戦争映画はこれからも見続けていこう。
立て続けだとしんどいけど。
でもやはり観ていかないと。


この映画は良くも悪くもフランス映画だなぁと思わせてくれました。
あの独特なジョークというかギャグがあったからこそ、
逆にあんな残酷なシーンが盛り込めたのかも。
あれだけだったら陰鬱になって仕方なかったと思います。