おじさん!間違ってますから〜!!

今電車の中です。
目の前にこれから登山する気マンマンのおじさんが座ってます。
妙に落ち着きがなく、あれこれいじっていますが、
先ほどザックの中から中高年登山者三種の神器の一つ、
スパッツを取り出して装着し始めました*1
「電車の中から付けていかんでもイイのに…気合い入ってんなぁ〜…」と半分呆れながら見ていると、
明らかに間違った付け方をし始めました。
土踏まず部分をくぐらせて、反対側のホックにひっかけるべきゴム紐の輪を広げて靴を通しています。
それじゃ付かんて。
案の定ファスナーが閉まりません。そりゃそうだろう。
この時点で教えてあげようかとも思ったのですが、
沢山人がいる所で言うのもアレだし、
何より頑固そうだったので傍観することにしました。
あーでもない、こーでもないと悪戦苦闘していたおじさんですが、
どうにか無理矢理ファスナーを閉めてしまい、
「どうだ、カッコイイだろう」とばかりに座り直しました。
なんとか付けられてよかったですね。


でも間違ってますから!

*1:それにしてもなんで中高年登山者はあんなにもスパッツを付けたがるのか。全くもって理解できないのですが、今日、このおじさんを見ていてふとあることに気がつきました。おじさんの装着に失敗してピチピチになったスパッツが「ゲートル」そっくりだったんですよ。ひょっとしたら、このジェネレーションの方々はかつての習慣などからか、屋外で運動する、ましてや登山などというアウトドアスポーツをするにあたっては、やっぱりゲートルを付けたくなってしまうという心理状態があるのでしょうか。それに対して、スパッツが安心感を与えるアイテムとなっているのではないかと。ゲートル以外でも地下足袋とか、裾をまとめ、ふくらはぎを締めるというようなアイテムは日本の伝統的な道具の中に数多くありますからね。そういうものに慣れ親しんだ世代には、スパッツというのはものすごくアピールするものがあるのでしょう。